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世界の歴史〈14〉明と清 (河出文庫)

によって 三田村泰助

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ペーパーバック : 363 ページ ページ
作者 : 三田村泰助
出版社 : 河出書房新社 (1990/1/10)
コレクション : Kindleストア
ISBN-10 :
フォーマット : Kindle版,
平均的な顧客フィードバック : 4.5 5つ星のうち(3人の読者)
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著者は立命館大学の教授(故人)で満州史の権威らしい。曰く・・・ルイ14世のころのフランスでは、庶民でも王宮に出入りできた。王妃のお産には数百人の王侯貴族が立ち会い、大衆もその場に押しかけた。国王と人民の距離が近い。しかし、中国では、紫禁城の外郭にすら立ち入れない。漢や唐のころは皇帝や大臣は膝つき合わせて話し合ったが、宋のころには宰相は直立したまま上奏するようになり、明になるとひざまずいて上奏するようになったらしい。元は江南地方の租米に依存。しかし、海賊団が跳梁するようになり、あちこちで無法地帯が生じるようになる。朱元璋はもともと貧民で、飢饉と疫病で一家全滅していたほど貧しかった。乞食僧となっていたが、各地の反乱のなかで頭角をあらわす。この朱元璋には劉基のような大器の補佐がついたことが大きい。元は軍閥の対立もありまともに抵抗せずに北に落ちていく。こうして明成立。朱元璋(洪武帝)は同郷出身の胡惟庸を丞相にしたが、胡惟庸は功臣・劉基を毒殺。モンゴルや日本と組んで政府転覆を企んだとして殺され、宰相制も廃止。ただ、宰相制廃止の口実をつくるためのでっちあげ大逆事件かもしれない。朱元璋は自給自足経済を目指し、鎖国。海賊と倭寇の結びつきをいやがった。大粛清により功臣も殺す。かなり人を信用しない。朱元璋のあとは孫の建文帝が即位したが、朱元璋の四男が武力で帝位奪取。これが永楽帝。永楽帝は北方対策のため北京に遷都。永楽帝は何度も北征し、たいした戦果はなかったが、形式的には臣属せしめた。ただ、人民監視機関(秘密警察みたいなもんか)をつくり、長官に宦官をあてる。軍にもお目付け役で宦官を同行させる。宦官重用は禍根を残す。永楽帝のあとは、その孫の宣宗宣徳帝が守成し、政権を安定させていく。ただ、宣宗は子に恵まれなかったが、愛妾孫貴妃に男子(後の英宗)が誕生。孫貴妃は皇后になり、現皇后は廃后される。ただ、どうも英宗は、孫貴妃が女官の赤子を自分の子にしたてあげたらしい。宦官や女官たちもグル。どうも明はゴタゴタしている。英宗のころには宦官王振が影の首相みたいなもの。王振は英宗の教育係でもあり、英宗は頭が上がらない(出生の陰謀に王振もかかわっていた可能性がある)。一方、北方ではオイラートのトゴン、エセン親子がモンゴルにて勢力を伸ばす。エセンは朝貢貿易(=ゆすり)を求めるが、このとき中国皇帝が恩賞(みかじめ料)をケチったのでエセン激怒。王振は戦死し、英宗は捕虜になってしまうという大失態。明は、英宗の弟の景泰帝が即位し、離間策などを駆使して、エセン帝国はあっけなく崩壊。英宗はクーデターで復位。英宗のあとが憲宗だが、憲宗は17歳年上の万貴妃に頭が上がらない(なにしろ、憲宗が2歳のときから嫁)。おまけに憲宗はどもりで宗教に凝る。万貴妃は、皇后を廃させ、他の妃が身ごもると殺しまくる。万貴妃は、男子を産むがこの子がまもなく死に、そのあとは産めない。廃されていた元皇后が産んだ子が孝宗(廃后のおかげで命拾いしていた)。孝宗は、6歳のとき憲宗と劇的な対面をしている。孝宗は、名君だったが晩年はだれてくる。次代の皇帝も大した人物が出てこない。モンゴルや女真族が明に対する場合、平和は領主にとって利があり、戦争は平民にとって利がある、とされる。略奪なら略奪品は兵にいきわたるが、朝貢貿易だと身分の高い者ほど恩賞が多いから。明としては、朝貢をえさにして君主に内部統制させることで侵略を防ぐ、という政策になる。明後期の倭寇は、もはや日本人は一部で大半は福建の中国人。中国商人は、生産のはけ口(輸出先)をもとめていたが、明は鎖国政策。密貿易となり、代金不払い等のトラブルから略奪が始まる、というパターン。張居正などの個性的な宰相が出て、明はもちこたえるが、張居正は蓄財。張居正の弟子でもあった神宗(万歴帝)は、財産ほしさに亡き張居正の財産を没収。神宗はもともと賢く、張居正にも仕込まれたので名君になったかもしれないが、結局、官能や拝金主義におぼれる。アヘン中毒患者だったという説もあるらしい。風俗小説の金瓶梅が成立したのはこのころ。更に、秀吉が攻めてくる。とりあえず追い返したが、財政負担が赤字財政に拍車をかける。さらに、満州にヌルハチが出てくる。ヌルハチは領主氏族の出身だが、張居正が起用した李成梁と貿易でつながったことで頭角を現す。李は満州の物産の貿易でもちろん蓄財。が、李が失脚すると、ヌルハチは孤立の末に独立を決意。後金を称し、山海関まで迫るがここで病没。あとを継いだのがホンタイジ(スレ・ハン)。ちなみにホンタイジの語源は中国語の皇太子(ホワンタイジ)で、本名はヘカン。ホンタイジは通称。朝鮮は、中華たる明とは君臣親子の関係にあるとし、東方礼儀の国として誇り、東華とか小華と自称する。日本や満州、琉球は野蛮国ですぐにかみついてくるので安全保障上つきあう、という考え方が根深い。ホンタイジは、国号を大清と改め、逆らった朝鮮も臣属させる。ただ、朝鮮王室では、ひそかに明の年号をつかっていたらしい。著者の「体は売っても操の固いところを示した」という評はなんだかユーモラス。神宗は、清と戦うために金を出さずに崩御。あとをついだ光宗は下剤や媚薬の薬毒ですぐに頓死。最後は、あちこちで反乱が起こり、賊の親玉だった李自成により北京陥落し、最後の皇帝である崇禎帝も自殺して明滅亡。山海関で清を防いでいた呉三桂は李に投降するつもりだったが、愛人が李の部下のものになっていたので、これを恨む。結局、呉は清をひきいれる。このとき清の総大将は摂政王ドルゴンで、順治帝はまだ当時は6歳。李自成は、呉三桂に敗れて逃亡。漢奸のレッテルは重い。異民族に協力すると貼り付けられるこのレッテルの重さのおかげで清も中国新指導者層を取り込むのに苦慮したし、日中戦争のときの日本人も同じ。ドルゴンは現実主義者で、天文台長にはアダム・シャールという外国人を起用している。神父たちによれば、支那人に気に入るものは天文の話に勝るものなしで、彼らは暦をつくったり日食や月蝕を予報したりするのが大好き。これは中国皇帝(天子)とは、天から自然の支配を任されたただ一人の人間という思想があるため、暦とは神聖な仕事で趣味じゃない。ドルゴンは、皇帝にはならず甥の順治帝をもりたてた。甥というのは家族制社会の用語で、氏族制社会では甥も子もかわりない。女真族は氏族性社会。順治帝のあとの康熙帝のとき、呉三桂は雲南地区で大きな兵権を任されていたが、康熙帝はこういった管区を廃止。齢70の呉三桂は反乱を起こすが鎮圧される。台湾を最初に占拠したのはオランダ(明の末期ごろ)。一方、清に完全に平らげられる前に南には明の亡命政権があり、海上勢力を擁してこれを助けていたのが鄭成功(母は日本人)。鄭成功は明の亡命政権を見切り、台湾に侵攻(オランダ通訳の中国人が手引きした)。ただ、鄭成功は39歳で死に、その後は清が占領した。もともと中国には国境の概念はない。皇帝は地上の神なので。ただ、極東に進出してきたロシアを康熙帝は破り、ネルチンスク条約で国境を確定させた(いまの中国よりも広い)。中国の歴史の上ではこういった国際条約ははじめて。康熙帝は、イエズス会の神父に託して、ルイ14世に本を贈呈している。康熙帝が急死すると、実力者により雍正帝が擁立される。もともと禅にうちこむような性格だったが、則天去私(天に則り私を去る)を信条とする雍正帝は独裁体制を確立。超ストイック生活。更に、乾隆帝のときに帝国の版図は最大となる。中国人の考える最高の幸福とは、五世同堂で、これは曽祖父から孫までの5世代が一つ屋根の下にいること。乾隆帝はこの五世同堂にも恵まれた。乾隆帝のころは社会生産性が高まり、メキシコ銀が大量流入したため経済的にも豊かだった。ただ、以降の皇帝は小型化していく。みたいな話。

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