告発

■ 【大手ゼネコンの不正入札物語です】 「建設業界を知り尽くした著者が大手ゼネコンによる 前代未聞の巨額不正入札事件の全貌を暴く。」とハー ドカバーの帯にあり、そして「業界を震撼させる衝撃 の企業内幕小説」とあります。この本は、2000年6月 発行されたフィクションですが、実は、同じ内容のノ ンフィクションが、同じ著者によって、凡そ5年後の 2005年8月に発行されております。■ 【競争入札が、実は、公平競争ではありません】 不正入札の原因が、広義の官民癒着の、官からのＯＢ 天下りにあることをリアルに、読みやすいストーリー で描いております。■ 【巨額の税金が損失した？】 国鉄は、分割・民営化の時点で20兆円を超える国鉄債 務があり、その返済の為に全国の国鉄用地のうち、約 九千ヘクタールの民間への払下が『不適切？』に行わ れました。（それらは、近年話題をさらっている道路 特定財源、道路公団、などにより全国展開された道路 網により衰退した貨物操作場・車庫用地などです。） この著書で描かれた敷地のおよそ10年経った現在の姿 は？、東京で言えば、東京駅丸の内側、北口側、南口 側、汐留、品川、新宿南口、錦糸町、など何れも街の 景観を変えた大型ビルの建ち並ぶ賑わいある街区を形 成している一等地です。■ 【著者が在職中に書き、発行したリアリティー】 本書は、著者が在職中に発行したものです。その勇気に は称賛して余りあるものがあると思います。本書の後日談 は、2005年発行の『談合業務課』に詳しい。マスコ ミで取り上げられ、国会でも取上げられ、運輸省が調 査委員会を設立した。しかし、その最終報告書は「事 なかれ主義」に終始した官僚報告書で、関係監督官庁 の責任追及に一切及ばないお粗末な「人を食ったも の」でしかなかったと言う。